船釣りや波止釣り、時には磯釣りのターゲットとして、ベテランも初心者も多くの釣り人を魅了している魚がメバルです。
海釣りの中でも、一般的な防波堤の釣り場で手軽に狙えるメバルは、生きエサにしか興味を示さない獰猛な魚であるにもかかわらず、非常に繊細で警戒心が高いという一面を合わせ持ちます。
メバルは夜行性であることから、朝夕のマズメ時を含めた夜釣りで狙われることが多いターゲットですが、それでも繊細なメバルを釣ることは容易でなく、そのゲーム性の高さが最大の魅力とも言えます。
近年ではエサ釣りだけでなく、メバリングと呼ばれるルアーフィッシングで狙われることも多いメバルですが、いずれの釣り方においても、そのタックルや仕掛けは非常に多種多様です。
ここでは、そんなメバルを釣る方法として、堤防釣りにおけるエサを使った釣り方の種類と、ルアーを使った釣り方の種類について、その主だったところを紹介したいと思います。
【メバル釣り】エサを使ったメバルの釣り方の種類
メバルを釣る方法のうち、漁港や護岸、テトラポッド帯や石畳など、一般的な波止釣りで行われている釣り方について紹介します。
メバルの釣り方を最も大きく分類すると、エサ釣りとルアーフィッシング、そしてその中間とも言える擬餌針を使った釣りに分かれますが、まずはエサ釣りにおけるメバルの釣り方から紹介していきましょう。
ここでは釣法の種類と概要だけの紹介になりますが、釣り方の詳細については個別記事で順次紹介していく予定です。
のべ竿の電気ウキ釣り
夜釣りのメバルを釣る方法のうち、もっともシンプルで一般的な釣り方がのべ竿を使った電気ウキ釣りです。
浮き上がるメバルを狙う方法の定番で、ウキ下の調整と仕掛けの流し方が釣果に大きな影響を及ぼす釣り方です。
夜釣りと言えども、ポイント荒れの早いメバルを数釣るには、ヒットのさせ方や取り込み方など、テクニックが求められる釣り方でもあります。
主な時期は、11月~12月、3月~5月のメバルの活性が高い時期になります。
電気ウキ釣り仕掛けの概要とエサ
電気ウキ釣りタックルと使用する釣りエサの概要は以下の通りです。
電気ウキ釣りタックルとエサ
- ロッド:のべ竿 硬調5.3m~6.2m
- 道糸:ナイロン2号
- ウキ:電気ウキ
- ハリス:フロロカーボン1号1m
- 釣り針:チンタメバル8号~10号
- オモリ:カミツブシ大大+ジンタンシズ
- エサ:シラサエビ、石ゴカイ
【ロッド】
釣り竿(ロッド)については、硬調のメバル専用ののべ竿を用意するのが一般的です。
一般的な万能竿や渓流竿に比べて、メバル竿は短くても4.5m、長いものだと8mに及びますが、一般的な防波堤で行う釣りであれば5.3m~6.2m程度が使いやすいでしょう。
リール竿を使う事も出来ますが、その場合は少し沖目を狙うことができる反面、仕掛けのオモリ負荷がもう少し大きくなり、繊細なメバルを釣るにはデメリットも多く生じます。
メバル専用竿は長竿でありながら、カーボン比率95%オーバーの非常に軽い仕様のロッドなので、決して安くはありませんがそれだけの価値あるロッドだと言えるでしょう。
【仕掛け】
道糸はナイロンラインの2号か2.5号で、18号前後の極小サルカンを使って1号のフロロカーボンハリス1m程度を結びます。
(日中の釣りの場合は、ハリスは0.8号までにするのがお勧めです。)
釣り針は軸の細いチンタメバルの8号~10号程度を結び、ハリスにオモリを打つ場合はジンタンシズレベルのものにしておきます。
電気ウキは固定式の棒ウキを使いますが、2灯式や3灯式の出来るだけ高感度なもので、カミツブシの大大(1.3g)までの負荷のものが良いでしょう。
【エサ】
刺しエサはシラサエビとブツエビがポピュラーで、時期によって入手できればシラウオやイカナゴなども食いの良いエサです。
虫エサを用意する場合は、夜釣りであっても、アオイソメよりもイシゴカイの方が良いかもしれません。
また、オキアミでも釣れないことはないですが、メバルは基本的に生きエサで狙うターゲットだと考えておきましょう。
電気ウキ釣りの特徴
メバルの電気ウキ釣りは、出掛ける時期とポイントの選定が重要になる釣りです。
時期はメバルの活性が高く、浅場に寄って浮き上がる晩秋と春口が狙い目で、ポイントは潮だまりとなっている場所で、かつゆっくりと引きこまれる潮を狙うと、ベイトが集まり易いのでメバルが付いている可能性が上がります。
棚は1ヒロ~2ヒロ程度が基本で、浮き上がるメバルは下層にあるエサには興味を示さないので、棚を掴むことが好釣果に繋がります。
狙ったポイントを直撃するとメバルの警戒心が高くなるので、潮上から流し込んでいくなどの工夫も必要です
シラサエビやブツエビに余裕があれば、時折パラパラとマキエしながら釣ることで、ある程度メバルをポイントに居着かせて釣ることもできます。
夜釣りなので、その他の大物のヒットも考えればもう少し仕掛けの強度を上げたいところですが、五目釣りではなくメバルをメインで狙う場合は細仕掛けで臨む方が良いです。
ある程度仕掛けを流してもアタリがなければ、縦横に幅広く探る方が良い釣果に恵まれる釣り方です。
エビ撒き釣り
生きエサがメインなので、撒き餌を行うことが少ないメバル釣りですが、エビ撒き釣りは読んで字の如くメバルをマキエで寄せて釣る釣りです。
夜釣りだけでなく、日中の釣りでも釣果を得やすい釣り方で、メバルの活性が低い場合にあっても、非常に効果が高い釣り方です。
エビ撒き釣り仕掛けの概要とエサ
エビ撒き釣りタックルと使用する釣りエサの概要は以下の通りです。
紀州釣りタックルとエサ
- ロッド:磯竿1号 4.5m~5m
- リール:スピニングリール2500番
- 道糸:ナイロン3号
- ウキ:棒ウキ
- ハリス:フロロカーボン1.5号1ヒロ
- 釣り針:チンタメバル7号~9号
- エサ:シラサエビ、ブツエビ
【ロッド】
釣り竿(ロッド)については、磯竿の1号が最適ですが、エビ撒きの方法によって必要な強度は変わってきます。
活きエビを上撒きする場合はロッドの強度は求められませんが、もしエビ撒きカゴを使うケースで、マキエ用のロッドを別に用意しないのであれば、最低でも1.5号のロッドが必要となります。
竿の長さについては4.5m~5mの範囲が使い勝手が良く、メバルと同時にチヌやハネがターゲットになる条件なら、魚の引き込みを十分にいなしてくれる胴調子を使う方が良いでしょう。
【リール】
メバル以外の大物が来ることも多い釣りなので、2500番程度のスピニングリールが必要です。
糸グセが付きにくいメーカー製のナイロンラインの3号を巻いて使用します。
【仕掛け】
遠投性能を持った自重のある棒ウキを使った遊動ウキ釣り仕掛けを使います。
ハリスは1.5号でメバルやチヌをベースに考えて1ヒロ取っておくのが良いでしょう。
エサに活きエビを使うので、活きエビ針やメバル針など、軸の細い針を使いましょう。
【エサ】
刺しエサも、撒き餌もシラサエビかブツエビを使います。
エビ撒き釣りの特徴
ウキ釣りで行うエビ撒き釣りの主なターゲットは、メバル、チヌ、ハネになります。
この中でメバルは少し仕掛けや狙い方が異なり、本来なら上記で紹介した仕掛けよりも細仕掛けを使う方が良いのですが、一応汎用性の高い強度のものを紹介しました。
エビ撒き釣りは、マキエの切れ目は釣果の切れ目とも言われる釣りで、シラサエビを途切れさせずに撒き続ける必要があるので、大量のエサが必要になります。
ただし、メバルの場合はシモリから浮き上がらせるのに始めに多くの撒き餌を使いますが、一度浮き上がってしまえば、あとは適度に数匹ずつをパラパラと撒くだけなので、チヌやハネに比べれば少量で済みます。
管理人の住む近畿では、活きエビは入手しやすいエサなので、エビ撒き釣りは一般的な釣り方ですが、関東やその他の地方では高価なエサになるので、あまり一般的な釣りではないかもしれません。
エビ撒き釣りには、ポイントの棚を直撃するエビ撒きカゴを使った底撒きの釣りと、魚を浮かせて釣る上撒きの釣りがあり、メバルは繊細な魚なので、主に後者の上撒きで釣る方法が使われます。
メバルのエビ撒き釣りでは、シラサエビの他にブツエビが良く使われますが、ブツエビは縦に潜る習性のあるエビなので、メバルを上撒きで狙う場合はブツエビの方が適しています(因みに、シラサエビは横に泳ぐ習性があります)。
エビ撒き釣りはメインターゲットだけでなく外道も釣れるので、ボウズが少ない釣りとして非常に有用な釣り方です。
胴突き仕掛けの探り釣り
波止際に付くメバルを狙ったり、波止から少し離れたシモリ付近をダイレクトに狙う釣り方の一つに、胴突き仕掛けを使った探り釣りがあります。
前者は際釣り、後者はちょい投げ釣りと呼ばれる釣り方で、メバル以外にも五目釣りに良く使われる釣法です。
胴突き仕掛けの概要とエサ
探り釣り釣りタックルと使用する釣りエサの概要は以下の通りです。
探り釣り釣りタックルとエサ
- ロッド:探り釣り1.8m~2.7m
- リール:ベイトリール
- 道糸:ナイロン3号
- モトス:フロロ2号
- エダス:フロロ1号
- 釣り針:丸セイゴ8号
- オモリ:ナス型オモリ4号~8号
- 釣り針:落とし込み用チヌ針1~3号
【ロッド】
釣り竿(ロッド)については、探り釣り用ロッドや柔らか目の船竿を用意します。エギングロッドなどでも代用出来ます。
竿の長さは、1.8m~2.7mの範囲で、波止際狙いがベースなら短め、ちょい投げがベースなら長めが方が使い勝手が良いでしょう。
ロッドを持ち続ける釣りなので、なるべく軽い先調子のカーボンロッドを用意しましょう。
【リール】
糸の送りや巻き取り操作がスムーズで、キャスティングも可能なベイトキャスティングリールを使用します。
探り釣りはシモリ(根周り)を攻める縦の釣りなので、パワーのあるベイトリールが最適ですが、なければ2000番程度のスピニングリールでも良いかと思います。
視認性の良いカラーラインで、ナイロンの3号を巻いておきましょう。
【仕掛け】
胴突き仕掛けは、枝針が2本、あるいは3本付いた完成仕掛けとして販売されているものを使う場合がほとんどです。
メバルの場合はエダスが1号程度の細目の仕掛けが良いですが、ちょい投げの場合は根ズレも起こりやすいので1.5号でも良いでしょう。
釣り針は際釣りならチンタメバルの7号~9号、ちょい投げベース丸セイゴの7号~9号がおすすめです。
仕掛けにセットする底オモリは、際釣なら5号程度、ちょい投げなら7号程度が良いですが、いずれも釣り場の水深に合わせて選びましょう。
【エサ】
ここでもやはり活きエビが効果的ですが、ちょい投げの探り釣りの場合は、アオイソメなどエサ持ちの良いものを選択する方が良い時もあります。
探り釣り(際釣り、チョイ投げ)の特徴
先に紹介したウキ釣り2種類と違って、探り釣りは垂直護岸やスリットのある堤防、少し沖目のシモリ、そして時には穴釣りなど、メバルの付くポイントを直接狙っていく釣りです。
マキエは行わず、海底のシモリ付近を探り歩く釣り方です。
メバルは基本的に群れで存在する魚なので、アタリがない場所で粘っていても釣れる魚ではありません。
自分から積極的に動き周って、メバルのいる場所を発見する必要があります。
因みに、日中のメバルは海底付近にいますが、底ベッタリではなく、底から少し離れた位置で斜め上を向いてホバリング状態で浮いています。
胴突き仕掛けは、底オモリで幹糸(モトス)から枝針が出た底を切った仕掛けなので、メバル狙いには最適な仕掛けです。
際釣りでは狙える棚は自由自在ですが、ちょい投げでは仕掛けの全長次第で枝針の位置が変わってきますので、なるべく長めの仕掛けを使う方が広範囲を探れるというメリットがあります。
なお、この胴突き仕掛けを使った釣り方は、メバル以外にも色々な魚が同時に狙える釣り方で、初心者さんにはおすすめの釣り方です。
【メバル釣り】ルアーを使ったメバルの釣り方(メバリング)
近年ではどのようなターゲットに対しても、ルアーフィッシングで狙われることが多くなりました。
繊細でゲーム性の高いメバルを狙ったメバリングは、ライトゲーム人気に火を付けた釣法だと言っても決して過言ではないでしょう。
ここでは、ソフトルアーとハードルアーを使ったメバリング釣法のメインとなる、2つの釣り方の概要を紹介します。
ワームを使ったメバリング(ソフトルアー)
再度繰り返しますが、メバルは夜行性の魚で、ルアーフィッシングでも基本はナイトゲームとして行います。
デイゲームでも釣れないことはありませんが、メバリングの場合はメバルが付いている場所を探し当てるのが困難です(日中は底付近で身を隠しています)。
入門者や初心者さんの方は、夕マズメ、夜間、朝マズメ時がメバリングが行える時間だと認識しておきましょう。
メバリングと言えば、1インチ~2インチ程度のマイクロワームを極小ジグヘッドに装着した、シンプルなジグヘッドリグ(ジグ単)を使った釣り方が定番です。
ジグヘッドリグは、表層から下層まで幅広いレンジを狙える釣り方ですが、メバルがターゲットの場合は、水面近くでアミなどを捕食するために浮いているメバルを、ゆっくりとしたリーリングで一定のレンジを引いて釣る方法です。
シーズンにもよりますが、初心者でも比較的簡単に釣果が得やすい釣り方だと言えます。
ワームのメバリングリグの概要とルアー
水面下から中層を狙うジグ単仕掛けの概要は以下の通りです。
ジグ単のタックルとルアー
- ロッド:ライトゲーム用ロッド7ft~8ft
- リール:スピニングリール2000番
- ライン1:PEライン10lbs(0.5号)まで
- ライン2:フロロカーボン4lbs(1号)
- リーダー:フロロカーボン6lbs(1.5号)
- ジグヘッド:砲弾型1g~2g
- ルアー:ストレート系ワーム1inch~2inch
【ロッド】
釣り竿(ロッド)については、アジングやメバリングロッドなど、ライトゲーム用のロッドを用意しましょう。
長さは7ft~8ft(2.1m~2.4m)程度が一般的で、波止に高さがあるシチュエーションや、飛距離を求めるのであれば長めのもの、コントロール重視でショートキャストがメインなら短めのものが良いでしょう。
【リール】
PEライン、ナイロンライン、そしてフロロカーボンラインのいずれにも対応できるケースを考えれば、2000番のスピニングリールが適しています。
ジグ単の場合は軽量仕掛けでのキャスティングになるため、飛距離性能を満足させようとすればラインは出来る限り細いものを使用する必要があります。
PEラインの場合は0.3号~0.5号、ナイロンライン・フロロラインの場合は1号を100m程度は巻いておきましょう。
【仕掛け】
水面下を中心に狙うのであれば、1号から1.5号程度のフロロカーボンリーダーを50cm~1m程繋ぎ、1g~2g程度のジグヘッドを取り付けます。
ストラクチャー付近を通すのであれば、リーダーの強度を少し上げて2号程度を使用するのが良いでしょう。
一定のレンジをスローリトリーブで引いて来るの場合は砲弾型のジグヘッド、リフト&フォールを織り交ぜる場合はラウンド型(丸型)のジグヘッドを使います。
【ルアー】
メバリングで使うワームはストレート系で、ボディあるいはテール部分の切り込み形状で波動を出すものが定番です。
ワームの大きさは1inch~2inchが主流で、食いが悪くショートバイトを繰り返す場合は小さ目を使うのが良いでしょう。
ただし、あまり小さいと目立ちにくくなるので、ランガンや棚探しでメバルの付いている場所を探る時には不向きです。
ワームでのメバリングの特徴
エサ釣りと違ってワームで狙うメバルの仕掛けは至ってシンプルで、ここで紹介したソフトルアーを使った釣り方は初心者でも十分釣果が期待できる釣りです。
ただし、積極的に水面下に浮いている場合と、ストラクチャーやシモリに潜んでしまっている場合とでは、難易度がずいぶん変わります。
シーズン外に出掛けると、腕に覚えのある方でもボウズ続きと言うことも起こりえます。
ここでは概要だけの説明なので、リグはジグヘッドのみの紹介になりましたが、実はスプリットシンカー、キャロライナシンカー、フロートシンカーなど、シンカーとの組み合わせで様々な釣り方が楽しめます。
もちろん、ジグ単の釣り方でも、スローリトリーブだけでなく、フォールやトゥイッチ、ドリフトやダートアクションなど、様々なアクションを加えたテクニカルな操作が好釣果に繋がります。
繊細なメバルのバイトを取るために、ジグヘッドやワームのセレクトはもちろん、リグやアクションの使い分けを駆使する、そうして釣り上げた1匹のメバルは何とも価値ある釣果だと言えるでしょう。
そんなゲーム性の高さが、ワームとジグヘッドを使ったメバリングの最大の魅力です。
参考
ジグ単ワームやフロートリグを使用したメバリング仕掛けについては、別途詳しく紹介しています。
プラグを使ったメバルプラッキング(ハードルアー)
ソフトルアーを使ったメバリングも面白いですが、ハードルアーである小型のプラグを使ったメバルプラッキングも大人気です。
ただし、こちらはワームに比べると時期がより限定的で、晩秋から産卵までのいわゆるプリスポーン(産卵を意味するスポーニングの前という用語)と呼ばれる時期と、ベイトフィッシュが出始める初春から春までがメインになります。
この時期のメバルは、ワームに反応しない場合でも、プラグなら反応するケースもあるので、ルアーだけでも合わせて用意しておくと良いでしょう。
メバルプラッキングの概要とルアー
様々なプラグでメバルプラッキングタックルと使用するルアーの概要は以下の通りです。
メバルプラッキングのタックルとルアー
- ロッド:ライトゲーム用ロッド7ft~8ft
- リール:スピニングリール2000番
- ライン:PEライン10lbs(0.5号)まで
- リーダー:フロロカーボン8lb(2号)
- ルアー:プラグ2g~5g程度
【ロッド】
釣り竿(ロッド)については、アジングやメバリングロッドなど、ライトゲーム用のロッドを用意しましょう。
長さは7ft~8ft(2.1m~2.4m)程度が使いやすく、低弾性でしなやかすぎるソリッドティップよりかは、チューブラーの方が操作性は良くなります。
欲をいえば、最大ウエイトが10g程度までのロッドが最適かもしれません。
【リール】
PEラインでの使用がメインになりますが、リールには特に拘る必要もないので、汎用性を考慮して2000番のスピニングリールを使うのが良いでしょう。
使用するプラグにはある程度の重さがあるので、ワームのように極細使用を意識する必要もありません。
ワームでの釣りとの併用も考えてPEラインの場合は同じ0.3号~0.5号を100m以上は巻いておけばよいでしょう。
【仕掛け】
トリプルフックでの釣りは、フックがラインに絡んだり、魚体にスレることでラインが傷つくこともあるので、ジグヘッドの釣りよりかは少し太めのショックリーダーを結んでおく方が良いでしょう。
1.5号から2号(6lbs~8lbs)程度のフロロカーボンリーダーを1m程繋ぎ、スナップを付けてルアーをセットします。
【ルアー】
メバリングで使う主なプラグは、トップウォータープラグ、シンキングペンシル、ミノープラグの3種類です。
全長は概ね30mm~50mmと小型で、プラグの性質によってルアー重量は2g~7g程度までと幅広いのが特徴です。
これから始めるような方には、レンジが異なるルアーで、ナチュラルな動きをするペンシルベイトとシンキングペンシル(シンペン)を用意しておくのがお勧めです。
始めはデッドスローのただ巻きでヒットさせる手応えを覚えてから、様々なアクションを身に付けていく方が良いように思います。
メバルプラッキングの特徴
メバルプラッキングが楽しめ時期は、前述の通りプリスポーンと初春~春にかけてで、春は梅雨時期まで釣れなくはないですが、水温が上昇するとワームに比べて釣り難しくなります。
特にトップウォーターでライズしたメバルを狙うには、ベイトを追ったメバルを狙うのと同意なので、より限定的になります。
いずれのルアーを用いた場合でも、メバルのライズなどで場所が明確に分かる場合や、何となく居場所がつかめる場合の釣りに特に有効です。
メバルプラッキングにはワームでのメバリングと較べて多くのメリットがあります。
フローティングルアーを使うことで水面や水面直下が攻められ、シンキングを使えばボトム付近のディープレンジまで一定の棚をキープした状態で攻める事ができます。
それなりのルアーの重量もあることで、遠投性能に優れているだけでなく、手に伝わる感覚で潮の動きやアクションを感じ取りやすくなります。
もちろんフローティング性能を活かせば、デッドスローの釣りや、リフトアンドフォールだけでなくライズアクションすら可能になります。
クロダイなどのプラッキングに比べれば、メバルはトップだけでなくかなり深いレンジまでバイトが期待できるターゲットです。
多種多様な性能を持つルアーを使い分け、幅広いフィールドを探り、様々なアクションを駆使しつつ、大物メバル(勺メバル)を狙ってみるのも良いでしょう。
参考
メバルプラッキングやマイクロメタルジグのタックルや仕掛けについても、別途詳しく紹介しています。
以上で、波止釣りで大人気のメバルの釣り方の種類についての紹介を終わります。
ここで紹介したメバルの釣り方は概要のみの紹介ですので、個別の釣り方については、今後折に触れて詳しく紹介したいと思います。
【関連記事】
メバリング仕掛け~タックル1つと3種類のルアーリグでメバル攻略