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海釣りと潮(潮汐)~堤防釣りで潮が釣果に及ぼす影響~

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海釣りを行う上で、是非とも身に付けておきたい知識の一つに、潮汐が及ぼす釣果への影響の問題があります。

釣り人の間では、【潮汐(ちょうせき)】のことを単に【潮(しお)】と呼び、日常的な会話に度々登場する釣り用語となっています。

例えば、『満潮からの下げ潮を狙う』、『今日は潮が悪い』、『昨日の雨で潮が複雑になった』などがその一例ですが、実はこの3つの会話で意味する潮というのは、厳密に言うと各々異なる意味合いを持ちます。

1つ目が潮の干満を意味する潮汐を指すのに対して、2つ目は干満の差(潮の動きの大きさ)を表す潮の種類を指しており、そして3つ目はその時々の状況を示す潮というものに対して発せられた言葉になります。

いずれにしても、潮汐や潮の種類、状況を表す潮などについては、釣り人として釣果を左右する重要なファクターになるので、入門者さんや初心者さんなどにおいても、早い段階で知っておくにこしたことはありません。

今回は、海釣りの中でも特に堤防釣りに焦点を当てて、釣果に及ぼす潮汐(潮)の影響について紹介します。

 

海釣りと潮(潮汐)の関係 ~堤防釣りで釣果に及ぼす影響~

堤防釣りの重要なファクター【潮】

堤防釣りの重要なファクター【潮】

海釣りをする時に、魚が釣れる時期や時間、タイミングについては様々な要因が絡んできます。

特に重要な要因になるのが個々の魚の習性ですが、これを満たす時期、昼行性や夜行性などの時間を合わせれば、いつでも釣れるのかといえば、決してそういう訳ではありません。

最後に書いたタイミング、すなわちその時々の海の状況というのも、釣果に影響を与える重要な要因となります。

例えば、釣り場や天候、海水温度や海水の塩分濃度などがそれにあたりますが、もう一つ大事な要素が潮ということになります。

先に挙げた3つの潮が複合的に関わり合って、その時々で魚が良く釣れるタイミングや、全く釣れない時間などが生じます。

それでは、この3つの潮について、個々に紹介していきましょう。

 

潮汐とは ~潮汐が海釣りに及ぼす釣果への影響~

潮汐とは、月と太陽の引力によって、海面が昇降する現象を指します。

勘違いしてならないのは、波の高さの変動ではなく、潮位の高低の変動のことを指している点です。

重力によって地球の表面を覆っている海水は流体であることから、主に月との位置関係で水面が上昇する場所と下降する場所が生まれます。

すなわち月の引力によって流体が寄せ集められて密になる部分は上昇し、引かれて疎になる部分は下降します。

海岸などでは1日に1回か2回、ゆっくりと海面が上昇したり、下降したりすることが確認できるのは、皆さんがご存知の通りです。

一般的には海面上昇のタイミングを満ち潮、海面下降のタイミングを引き潮と呼び、これらを合わせて潮の干満(しおのかんまん)と言いますが、この動き・流れそのものが潮汐です。

 

潮の干満で状況は一変【エンジェルロード】

潮の干満で状況は一変【エンジェルロード】

それでは、なぜ潮汐が海釣りにおいて、釣果へ影響を及ぼすのでしょうか。

原因の一つは、潮の干満のタイミングに合わせてが水が動くことで、水中の酸素量が増え、魚の活性が上がるためです。

魚も呼吸をしていますから、潮が動かず息苦しい状態では活性が落ち、潮が動き水がぶつかり合って溶存酸素量が増えれば、活性が高くなるということです。

実際に赤潮や青潮の発生時の低酸素状態では釣果は期待できなくなり、酷い場合には窒息によって魚を含めた魚介類が死滅することもあります。

そしてもう一点は、潮が動くことでエサ(ベイト)となるプランクトンが動き、それを狙う小魚の活性が上がり、更に大型魚の捕食行動が活発になるということです。

特に潮がぶつかり合う潮目と呼ばれるポイントでは、ベイトが集まりやすくなるため、それを狙った魚たちも集まりやすくなります。

つまり簡単に言うと、水深の浅い堤防釣りを楽しめる釣り場では、その日のうちで潮の動きが大きい時間帯を狙えば、釣果が期待できるということになります。

因みに、海釣りでは、【上げ三分、下げ三分】という釣り用語があり、この時間帯が最も釣果が期待できる狙い目だと言われてます。

上げ三分、下げ三分は各々満ち三分、引き三分とも呼ばれますが、もう少し分かりやすく具体的に示しておきましょう。

上げ三分とは(満ち三分とは)

干潮時からの満ち上がりで、三分目あたりのことを指します。
時間で言うと、干潮時刻から約2時間後の潮が満ちる方向へ動き出しているタイミングで、魚の活性が上がる潮時となります。
潮が満ちる方向へ動くと、魚は浅場へ寄って来るようになるので、波止釣りでは釣果が上がりやすい時合となります。

下げ三分とは(引き三分とは)

逆に満潮時から引き潮の三分目あたりのことを指します。
時間で言うと、満潮時刻から約2時間後の潮が引く方向へ動き出しているタイミングで、魚の活性が上がる潮時となります。
潮が引いていくと魚は沖の深場へ出て行く傾向がありますが、潮が動いているうちは良い時合となります。

それでは次に、潮の動きの大きさに関係が深い、潮の種類について触れてみましょう。

 

潮の種類とは ~大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の特徴~

月と太陽がもたらす【潮の種類】

月と太陽がもたらす【潮の種類】

前章で紹介したように、一日のうちで海面が昇降する現象については、月の引力が大きな影響を与えます。

ただ、潮位の高低の変動幅の大きさに対しては、月の位置だけでなく太陽の位置が影響してきます。

具体的に例を挙げると、漁師さんの中には今でも旧暦で潮を認識している方が多いと思いますが、朔(旧暦1日)や満月(旧歴15日)の頃には、月と太陽、そして地球が一直線に並ぶタイミングがきます。

月だけでなく太陽からの引力も潮汐に影響を与えるため、これらが重り合うタイミングでは、潮位の高低差が最も大きいタイミングとなります。

このタイミングを【大潮】と呼びます。

逆に月と太陽の位置関係が90°になるタイミングが潮位の高低差が最も小さく、この時の潮を【小潮】と呼びます。

他にも大潮と小潮の中間的な位置付けで、【中潮】、【長潮】、【若潮】と3種類あり、合わせて5種類に分類されています。

この5種類の潮は、おおよそ15日間かけて1周するというサイクルを持ちます。

旧歴1日から読むと、はじめに大潮が4日間続き、次に中潮が4日間、そして小潮が3日間、更に長潮が1日、若潮が1日、再び中潮が2日間続き、そして大潮へ戻ります。

サイクルを繰り返していると、日数に若干の差は生じてきますが、基本的にこの順番で繰り返されると認識していて良いでしょう。

それでは、それぞれ5種類の潮の特徴と、堤防釣りにおける釣果への影響について一般的知識として紹介しておきましょう。

大潮とは

満潮時と干潮時の潮位の高さの差が最も大きくなる潮回りです。
当然、潮の動きも最も大きくなるので、海釣りにおいては釣果が期待できる、良い潮回りとされています。
また、干潮時には潮が大きく引くことで、潮干狩りにも良い頃合いとなります。
ただし、水深のない浅場のポイントでは、干潮時には浅くなり過ぎたり、水が完全に引いてしまったりして釣りにならない場合もあります。

中潮とは

読んで字の如く、大潮と小潮の中間的な潮回りになります。
標準的な潮とも言え、潮の動きもほどほどで魚の活性も良い状況です。
潮の動きが早い釣り場では、大潮よりも中潮の方が釣りがしやすいこともあり、多くの釣り人はこの潮を好むのではないでしょうか。

小潮とは

満潮時の潮位が低く、干潮時でも潮位があまり下がらない潮です。
潮位の変動が少ない、すなわち潮の動きが少ないことから、魚の活性が上がりにくい潮回りです。
堤防釣りにおいては決して良い潮とは言えませんので、朝夕のマズメ時などに狙いを絞る方が良いかもしれません。

長潮とは

小潮の直後にやってくるのが長潮で、満潮・干潮の高低差が一番小さい潮回りになります。
潮の動きは僅かしかないので、潮汐による魚の活性の上昇は、ほとんど期待できません。
多くの釣りには不向きな潮と言って良いでしょう。

若潮とは

長潮の次にやってくるのが若潮で、潮が動かない長潮の流れを引きずっています。
若潮についてもあまり良い潮とは言えず、長潮とともに釣りの機会そのものを見送るのも一つの選択肢としましょう。

 

釣果に悪影響を及ぼす潮 ~赤潮・青潮・水潮~

先に紹介した潮汐や潮の種類とは違って、環境要因によってもたらされる潮という意味で、【赤潮(夜光虫)】、【青潮(苦潮)】、【水潮(二枚潮)】と呼ばれる潮があります。

これらはいずれも、釣果に悪影響をもたらすもので、この潮が発生しているような釣り場はなるべく避けた方が無難です。

どのような状況は示しているのかだけ、簡単に紹介しておきましょう。

 

釣果に悪影響を及ぼす環境要因の潮

釣果に悪影響を及ぼす環境要因の潮

赤潮とは(夜光虫とは)

赤潮とは、植物性のプランクトンが大量発生し、海面を漂っている状態で、上図の左上のように海が赤く変色する現象を指します。
主に赤色を帯びて変色しますが、実際は発生するプランクトンの種類によって色は変化し、例えば緑色のものはアオコなどとも呼ばれます。
赤潮は陸に近い浅い海で、海水が汚染されやすい湾内など閉鎖的な場所で発生しやすく、窒素やリンなどの海水の富栄養化が進み、これに合わせて春から夏の水温上昇や、雨が降って塩分濃度が低下することで、プランクトンが爆発的に増殖してしまうことで起こります。
赤潮が発生すると、その海域の水中の酸素濃度は下がり、当然魚の活性も下がることから、釣果に悪影響を及ぼします。

因みに、日中には赤潮として観察されるプランクトンの中に、夜になると光り輝くもの(右上)がいて、これを夜光虫(ヤコウチュウ)と言います。
夜光虫は物理的な刺激に反応して光るので、波打ち際で観察されることが多いのですが、夜にルアーフィッシングをする方にとってはお馴染の現象で、キャスティングした仕掛けやラインが海面を叩く際に海面が光ることでその発生状況が確認できます。
こちらは、赤潮に比べて発生規模も小さく魚の活性への影響は限定的ですが、魚に警戒心を与えてしまうという点で、やはり釣果に悪影響を及ぼします。

青潮とは(苦潮とは)

青潮は苦潮(クシオ、ニガシオ)とも呼ばれる現象(左下)で、こちらもプランクトンが原因となり水が青白く見える現象を指します。
大量発生したプランクトンが死滅して海底に沈殿し、バクテリアによって分解される過程で海中の酸素が大量に消費されます。
この時、合わせて硫黄や硫黄酸化物の微粒子が生成されるのですが、これが環境要因により海底から持ち上げられることで起こります。
青潮(苦潮)が発生した海域では、低酸素状態、低水温、高塩濃度、硫化水素などの有毒物を含んだ状態となり、そこに棲む生物にとっては致命的な環境となり、酷い場合は釣りどころの騒ぎではなくなります。

水潮とは(二枚潮とは)

水潮というのは、大量の雨が降ったり、河川からの真水の流水によって発生する二枚潮のことを指します(右下)。
比重の大きい海水の上に、比重の小さい淡水が重なることで起こりますが、海中では二つの層に分かれることになります。
水潮(二枚潮)の二つの層では、塩分濃度の違いだけでなく、水温に違いが発生し、これらに起因して異なる潮の動きが発生し易い状況になり、釣りを難しくさせます。
大雨後など水潮の影響をより強く受ける河口付近では釣りにならないケースもあり、沿岸付近でも水深が浅い釣り場では、魚は深場へ移動して活性を失うことになるので、やはり釣り環境としては好ましくない状況だと言えます。

 

釣果に好影響をもたらす潮用語

余談でもう一点、潮という用語が良く使われるケースを紹介しておきます。

それは、各々の釣り場に置いて、【潮がぶつかる場所】で、いくつかその典型的な例を挙げてみましょう。

まず始めに、潮目と呼ばれる場所ですが、釣りをしていると沖目に潮流の境目が1本の筋状に見えることがあります。

これは暖流と寒流の潮境(しおざかい)付近などに良く現れますが、堤防釣りにおいては、速さの違う潮の流れがぶつかり合う場所に現れ、エサが集まりやすく好釣果につながる一級ポイントになります。

また、防波堤の先端付近は、潮のアタリが強く、複雑な潮の流れを生むことから、これまた一級ポイントになります。

堤防の中で一部崩れている場所や、護岸などにおいては、スリット状になった場所なども潮の流れが変わる好ポイントです。

テトラポッド帯においても同じで、整然と積まれたテトラの中でも、一部積み方が不規則になっていたり、崩れていたり、あるいは突出した場所などは、潮がぶつかる場所となり好ポイントになりやすいです。

いずれにしても、共通して言えるのは、釣り場の中においても『変化のある場所を狙え』というのが定石です。

初心者さんほど釣り場をそこまで観察していないと思いますが、同じ釣り場の中でも一級ポイントは必ず存在するので、釣り座を決める際に意識しておくと良いですね。

 

ここでは潮の干満を示す潮汐、周期的に変わる潮の種類、そして釣り環境にも左右され、その時々の状況で釣果に悪影響を及ぼす潮について紹介しました。

もちろん潮が良いからと言って、必ずよく釣れるというわけでもなく、釣り場によっては大潮よりも小潮の方が良い場合もあります。

また、厳密にいうと魚種によっても変わり、潮の良し悪しにほとんど影響されず、大漁になるようなターゲットもいます。

ただ、やはり潮が釣果に影響を及ぼす主要因であることに間違いはないので、海釣り釣行に出る際はその日の潮の種類と、干満のタイミングについては必ず確認しておくようにしましょう。

そして、いざ釣り場に着いたら、その釣り場の中での好ポイントを推測して釣り座を設けましょう!

潮の狙い目のおさらい

  • 大潮や中潮では潮位の差が大きく、好釣果につながりやすい
  • 上げ三分、下げ三分のタイミングが狙い目
  • 赤潮や青潮、水潮の釣り場は避けた方が良い
  • 釣り場の中で変化に富んだ場所は潮がぶつかる好ポイント

 

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