【サビキ釣り】仕掛けとエサ、釣り方のコツ

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初夏からの晩秋まで、およそ半年もの期間にわたり、防波堤で行う海釣りにおいて、釣り方の主役を務めるのが【サビキ釣り】です。

サビキ釣りのターゲットはアジ、サバ、イワシなどの青魚が中心ですが、意外と多種多様な外道が釣れるのも、この釣りの面白いところです。

完成仕掛けを使うことで、海釣りの入門者や初心者でも手軽に釣果が得られるサビキ釣りは、堤防釣りにおけるファミリーフィッシングの代名詞ともなっています。

ここでは、サビキ釣りに必要な釣り道具、仕掛けの作り方、使うエサや釣り方のコツなど、サビキ釣り全般にわたって、詳しく紹介します。

 

目次

【サビキ釣り】
釣り道具やエサ、仕掛けの作り方から釣り方のコツまで

先に書いたように、サビキ釣りはファミリーフィッシングの代名詞で、特別な知識やテクニックは必要なく、高価な釣り道具や特殊なエサも必要ありません。

サビキ釣りの対象となる青魚は、アジ、サバ、イワシがメインですが、これらの魚は群れで行動するので、初心者さんでも比較的釣果が得やすい魚です。

サビキ釣りについて調べている方の中には、これから海釣りを始めようとしている方も多いのではないでしょうか。

まずはサビキ釣りの基本知識『サビキ釣りとは』から順に、その釣り方を紹介していきましょう。

 

サビキ釣りとは

小さな子供でも釣れる【サビキ釣り】

小さな子供でも釣れる【サビキ釣り】

サビキ釣りとは、サビキと呼ばれる釣り針に疑似餌を付けた胴突き仕掛けで、主にエサのアミエビを撒き餌としながら、アジ、サバ、イワシなどの青魚を中心に狙う釣り方です。

単に『サビキ』と省略して呼ばれることが多いです。

波止際(足下)から出すロッドの長さが釣りを行う範囲で、真っ直ぐ下向きに仕掛けを下ろすと、カゴに詰められたアミエビが海中に撒かれます。

アミエビは非常に高い集魚力のある撒きエサで、波止際を回遊するアジ、サバ、イワシなどを足止めするだけでなく、我先にと争うようにエサに食い付かせます。

その時、エサに紛れている擬餌針にも食い付き、魚が釣れるという方法です。

サビキ釣りのメインシーズンとなる初夏から秋にかけては、朝夕のマズメ時でだけなく、日中の陽が高い時間帯でも釣果が期待できます。

そのため、特にアジがたくさん釣れる人気の波止では、終日多くの釣り人で大賑わいとなります。

 

サビキ釣りの対象魚(ターゲット)

サビキ釣りのターゲット【アジ・サバ・イワシ】

サビキ釣りのターゲット【アジ・サバ・イワシ】

すでに紹介しましたが、サビキ釣りのメインターゲットは、アジ、サバ、イワシの青魚御三家ということになります。

3種類すべて混じって釣れる釣り場もあれば、イワシしかヒットしない釣り場や、アジしかヒットしない時期などもあります。

ただ、アミエビの集魚力は、周囲のありとあらゆる魚種を集める効果があると言っても過言でありません。

上記の青魚以外にも、サッパやコノシロ、サヨリなど青魚と同じように群れをなす魚、タイの幼魚(チャリコ)やベラ、アイゴの幼魚(バリコ)、時にはグレやチヌなどの上物も釣れたりします。

もちろん、釣れても嬉しくないフグやスズメダイ(オセン)、シマイサギの幼魚(ウリボウ)などのエサ取りと呼ばれる魚も盛んにヒットします。

そして、エサ取り以上に悩ましいのがボラが湧いている釣り場で、これが次々にヒットしてしまうと、その都度サビキ針が失われるので、ある意味天敵とも言えます。

他にもまだ釣れる魚はいますが、このようにサビキ釣りは、疑似エサの釣りでありながら、非常に多くの魚種に有効な釣法です。

 

サビキ釣りのシーズン(時期)と釣れる時間帯

まず、サビキ釣りのシーズン(適した時期)ですが、これはもちろん青魚が湾内まで回遊する時期がベストです。

具体的には初夏から晩秋がメインシーズンだと言え、この時期は基本的には湾内の浅場でも、水温が十分に高くなる時期です。

サビキ釣りは擬餌針の釣りということもあり、ターゲットの活性が十分高い時期に向いた釣り方です。

概ね釣果が安定するのは、大きな群れが入りやすい7月~10月くらいと考えておけば良いでしょう。

もちろん、その前後でも釣れますが、潮の兼ね合いや、群れが小さいことで、その日その日で釣果が変わりやすくなります。

ちなみに、シーズン始めはサイズが小さく数釣りがしやすいですが、シーズン終盤になるとサイズは大きくなるかわりに釣り難しくなります。

 

次にサビキ釣りでよく釣れる時間帯ですが、これはやはり朝夕のマズメ時になります。

特にシーズン真っ最中の朝マズメ、夕マズメは確実に獲物をゲットできる時間です。

場所によっては、終日釣れる(昼間でもポツリポツリと釣れる)ケースもありますが、シーズン終盤になるほどこの傾向は失われます。

秋口に入ってくると、陽が短くなるので、夜明け前に朝マズメのチャンスが終わったり、陽が沈んでから夕マズメを迎えたりと、時合を絞り込むのが難しくなります。

夜釣りができる釣り人なら、集魚灯を用いて半夜釣りで釣果を伸ばせますが、そうでなければ釣行時間には、ある程度幅を持たせてておく方が良いでしょう。

サビキ釣りのメインターゲットとなるアジについて、釣れる時期・時間・場所について詳しく紹介した記事を作成してありますので、初心者の方は是非ともご覧下さい。

あわせて読みたい
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サビキ釣りのタックル(釣り道具)とサビキ仕掛けの作り方

サビキを使った仕掛けには、いくつかの種類がありますが、ここでは最も一般的な2種類のサビキ仕掛けについて紹介します。

2種類のサビキ仕掛け【下カゴ式】と【上カゴ式】

2種類のサビキ仕掛け【下カゴ式】と【上カゴ式】

サビキ仕掛けそのものは完成仕掛け(胴突き仕掛けタイプ)として販売されているので、それ以外に必要なものはロッド、糸付きリール、カゴ(サビキカゴかコマセカゴ)とオモリくらいです。

それでは、タックルの特徴をもう少し詳しく纏めておきましょう。

 

釣竿(ロッド)は磯竿を使うのが基本

サビキ釣りに使うロッドは、2号~3号の磯竿で、長さが3.5m~4.5mのものが使いやすいでしょう。

投げ竿や硬めのルアーロッドでも長さがあれば使用できますが、あまり硬い釣竿を使うと、アジやイワシの口は弱いので、口切れをおこしてバラす機会が増えてしまいます。

また、サビキはロッドを上下させて海中の仕掛けをしゃくり上げるので、あまり釣竿が重いと腕や手首に負担が掛かります。

安価なロッドは総じて重いのですが、出来るだけ250g程度までのものを使いましょう。

 

リールはスピニングリールを使用

サビキ釣りに使うリールは、2000番~3000番のスピニングリールが、手返しも早く使いやすいでしょう。

ナイロン製で3号~4号の道糸を巻いておきます。

リールに掛かる負担は大きく、エサのアミエビや釣った魚で汚れやすい釣りなので、高価なリールを使うのは避けましょう。

ココがポイント

サビキ釣りで使うだけなら、安価なロッドとリールで十分です。
特にファミリーフィッシングで使用する方は、おそらく波止に竿を直置きすることも多く、すぐに傷だらけになってしまうので、高価なタックルを使用するのは避けましょう。

 

サビキ仕掛けとその作り方

図で紹介しているように、サビキ仕掛けには関西でよく使われる『下カゴ式』と、関東でよく使われる『上カゴ式』があります。

下カゴ式にも上カゴ式にも、それぞれメリットとデメリットがありますので、その点を知っておきましょう。

下カゴ式は、仕掛けが扱い易く、エサのアミエビをカゴに詰めやすいというメリットがありますが、仕掛けの投入後はサビキカゴが底にあるため、撒き餌とサビキが同調させにくいというデメリットがあります。

上カゴ式は、上方からの撒き餌でサビキと同調させやすいというメリットがありますが、仕掛けを扱い辛く、エサのアミエビを詰めるのにも時間が掛かり、手返しが遅くなるというデメリットがあります。

もう一点、違うポイントは、下カゴ式にはサビキカゴの底にオモリが内蔵されていますが、上カゴ式では仕掛けの底にオモリが必要となる点です。

魚の活性が高く食いが良い場合は、手返し重視で下カゴ式サビキ、逆に食いが悪い場合には上カゴ式サビキでじっくり攻めるのが理想的です。

ただ、そうはいっても、現実はいずれかの仕掛けに絞って使われる方がほとんどなので、自分の好みで選べば良いと思います。

 

そして、使うサビキについて、これはターゲットの大きさによって変わりますが、小型のアジ、イワシ、サバがメインなら針が6号、エダスが1号程度のサビキが標準的です。

それ以上のサイズの獲物であっても、針が8号でエダス1.5号程度までと考えておきましょう。

サビキの疑似餌のタイプは、ハゲ皮やサバ皮など魚皮を使ったものと、ゴム製のスキンタイプがあり、基本的に魚皮は、シラスに見立てたもの、スキンはエビに見立てたものになっています。

仕掛け図に記載した写真では左から順に、【サバ皮】、【スキンベイト(グリーン)】、【ハゲ皮】、【スキンベイト(ピンク)】、【オーロラ皮】となっています。

その日によって、ヒットしやすいサビキの種類は変わるので、サビキ仕掛けは必ず複数種類を準備しておくようにしましょう。

サビキカゴは中で底オモリ8号~10号程度、コマセカゴを使う場合の底オモリはナス型の6号~8号程度で結構です。

サビキは釣果を左右する主要因なので、ここにはお金を掛ける価値が十分にあります。

 

なお、サビキ仕掛けの作り方は、完成仕掛けをパッケージから取り出し、スナップ付サルカンに道糸を結ぶ操作と、スナップにカゴやオモリを掛ける操作だけなので、特に難しいことはありません。

サルカンの結び方は、最も簡単なクリンチノットやユニノットで結べば良いでしょう。

まだこれから釣りを始める方で、クリンチノットをご存知ない方は、今後使う機会が多く、必ず役に立つ結び方なので、この機会に覚えておきましょう。

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サビキ釣りの方法(釣り場、エサ、コツ)

それでは、具体的にサビキ釣りを行う時に、どのような場所を選んで、どのようにすれば釣れるのか。

使うサビキの重要性については前述の通りですが、釣り場選びやエサの選択、釣り方のコツなどについて紹介していきましょう。

 

サビキ釣りの釣り場所(ポイント)

サビキ釣りを行う場所は、漁港や護岸などの一般的な堤防で、ある程度の水深があれば、何処でもOKです。

ただし、波止際で行う釣りなので、底が透け透けに見えているような浅い場所は向きません。

同じようにサビキ釣りをしている人が多く集まる釣り場を選ぶのが、マキエの効果も高くなるので釣果が得られやすくなります。

 

サビキ釣りの釣り場(ポイント)

サビキ釣りの釣り場(ポイント)

図で示したように、アジ、サバ、イワシなどの青魚は回遊魚として、春になれば沖から湾内へ入ってきます。

シーズンのスタートは、少し沖に離れた一文字(沖提)から始まり、水温の上昇とともに、魚の群れは湾内奥深くまで進み、ベストシーズンや夜には漁港内の最奥にまで回遊してくるようになります。

シーズン中は湾内をグルグルと回遊して積極的にエサを捕食しますので、よほど運が悪く無ければ、一日のうちに必ずどこかで、釣果が得られる時間に出くわします。

そして、冬になり徐々に水温が低くなると、一部の居着きになるアジを除き、大半の青魚は再び沖の深みへと帰っていきます。

 

アジ、サバ、イワシなどの青魚の場合は、波止のどこで釣りを行っても、問題なく釣れる時期や場所があります。

ただ、例えシーズン中であっても、釣果が得られやすいポイントというものが確実にあって、魚の活性の低い時には大きな差となります。

一番良いポイントはは堤防や護岸沿いの中でも、潮通しの良い場所となります。

★マークをラインで繋いだ場所が狙い目で、ほとんどは堤防の先端付近や外向きと考えておけば良いでしょう。

沖向きで潮の流れが大きい方が、少しサイズの良い魚が回遊していることが多いという特徴もあります。

漁港港内で釣りをする場合でも、潮の流れが変わるような波止のコーナー付近の方が、エサも豊富に集まりポイントになりやすいです。

また、夜釣りを行う場合は、常夜灯がある場所の近くもベイト(魚のエサとなる虫や小魚など)が集まるので、一級ポイントになります。

なお、テトラポッドが入った場所や、波止際が石畳になっている場所は、通常のサビキ釣りでは困難で、このような時には投げサビキ釣りという方法があります。

投げサビキ釣りの釣り方については、別の記事で紹介していますので、宜しければ後ほどご覧下さい。

参考

投げサビキは、釣り場や時期を選ばずオールマイティに活躍する釣り方です。

>> 【投げサビキ釣り】ウキサビキ仕掛けと釣り方のコツ

 

サビキ釣りで使うエサはアミエビ

サビキ釣りで使うエサについて紹介しておきましょう。

サビキ釣りは、擬餌針で魚を釣るわけですが、その擬餌針を食い込ませるために、十分なマキエを撒いて、魚を集めなければなりません。

マキエに使えるエサには幾つか種類がありますが、その中でもほとんどの釣り人に使われているのが【アミエビ】と呼ばれる、サクラエビ科に属するエビの一種になります。

 

集魚力抜群の撒きエサ【アミエビ】

集魚力抜群の撒きエサ【アミエビ】

アミエビは冷凍ブロックで売られているものや、解凍済みでパッケージングされたものが販売されています。

冷凍ブロックなら、おおよそ1kg(16切り)で300円~500円程度であり、国産のアミエビと輸入物のアミエビで金額には差がありますが、それなりの理由も存在します。

ここでは詳しく書きませんが、半日程度の釣りなら国産の冷凍ブロックで2kgが800円程度のものを用意すれば良いでしょう。

なお、最近は常温保存が可能な、以下のようなアミエビも販売されています。

マルキュー(MARUKYU) アミ姫 キララ 600g

一昔前の常温保存のアミエビと言えば、エビの形状が潰れてグチャグチャになったものが多かったのですが、このマルキューのアミ姫は、エビの形状も保てているので、マキエとしてしっかりと効果を発揮します。

インターネットでの購入もしやすく、常備しておくことで釣行当日にアミエビを用意する必要がなく、サビキ釣りをしようと思った時にいつでも取り出して使えるというのは、大きなメリットです。

もしエサが余れば次の機会に使えるので、エサを無駄にせずに済むというコストメリットもあります。

 

サビキ釣りの釣り方のコツ

サビキ釣りで行う、釣り竿や仕掛けの操作方法は至って簡単です。

上カゴ式と下カゴ式では気を付ける点が多少異なりますが、各ステップごとに簡単な説明を加えて紹介しましょう。

サビキ釣りのコツ

サビキ釣りのコツ

出典:マルキュー

step
1
撒きエサをセットする

まず、最初にサビキカゴにアミエビを詰めます。
スプーンやアミエビを詰める道具などがあり、これを使って詰めれば手が汚れなくて済みます。
下カゴ式の場合は、以下のような【吸い込みバケツ】といって、カゴに手を振れることなく、簡単迅速にカゴ詰めできる釣具(便利グッズ)があります。

第一精工 撒き餌バッカン 吸イ込ミバケツ中フタ付

step
2
仕掛けを下ろす

ロッドを水平にし、リールのベールを外して仕掛けを海中に下ろしていきます。
あまり勢いよく落とすと、アミエビが狙った水深(棚)に到達する前に、カゴから出て散ってしまったり、魚に警戒心を与えるので、ゆっくり沈めます。
なお、この時狙った魚に合わせて、沈める棚を調整します。
上の図で示したように、イワシは表層、サバは表層から中層、アジを狙うなら中層から底付近を狙うと良いでしょう。
浅い釣り場の場合は、層を意識する必要もなく、ごちゃ混ぜで釣れることが多いです。

 

step
3
仕掛けをしゃくる

ロッドを上下にしゃくり、カゴの中のアミエビを海中にバラ撒きます。
潮の流れが強い場合は、ある程度勝手に放出されますが、シャクリを入れると擬餌針が躍るので誘いにもなります。
上カゴ式の場合は、カゴから出たアミエビが沈んでいくまでに潮の流れに乗って流されていくので、仕掛けを入れている場所に擬餌針が来るように少しずつ移動させると効果的です。
下カゴ式の場合は、しゃくり上げた後、仕掛けが沈む段階でアミエビが撒かれるので、必ずしゃくり上げた位置よりも、深い位置へ擬餌針が来るように少し沈めて待ちましょう。

 

step
4
魚を取り込む

魚のアタリは明確に『コンコンコンコン』と竿先から手元に伝わりますので、軽く竿先を上げて擬餌針に掛けます。
アジやイワシは口切れを起こしやすいので、勢いよく合わせてはいけません。
魚が釣針に掛かると暴れるので、これで残りの擬似針が踊り、その動きに吊られて他の魚も食いつくケースが増えます。
すぐに仕掛けを上げずにマルチヒットを狙うのが釣果を伸ばすコツです。
ただし、魚が掛かってから仕掛けをしゃくり上げると、魚が仕掛けに絡みやすくなるので注意が必要です。
また、相手がサバの場合は暴れまくって、仕掛けをくちゃくちゃにしてしまう恐れがあるので、早めに取り込んだ方が良いでしょう。

 

step
5
断続的な撒き餌で魚を居着かせる

サビキ釣りで数釣るコツは、とにかく魚を散らさずに、釣れている時に手返しよく数を稼ぐことです。
魚を釣った後は、すぐにエサのカゴ詰めし、仕掛けを下ろす操作を繰りえば大漁も難しくありません。
集魚の状況が良く無い時は、時折、アミエビを上撒きすることも有効な手段となるでしょう。
魚の量が多く活性が高い時は、棚が上ずってくる傾向があることも合わせて覚えておきましょう。

 

サビキ釣り用ロッドとリール、仕掛けの紹介

最後にサビキ釣りで使う道具であるロッドやリール、サビキ仕掛けについて紹介します。

サビキ釣りでは、初心者さんでもベテランさんでも、使う道具や仕掛けに大差はありません。

 

サビキ釣りにおすすめの釣り竿

サビキ釣りには、高価なロッドは必要ありません。

ここでは、サビキ釣りに特化した場合のおすすめ製品と、その他の使い方も含めた場合のエントリーモデルのお勧め製品を、各1本づつだけ紹介します。

純粋にサビキ釣りだけを楽しむのであれば、オルルドの磯竿がお勧めで、安価な釣竿にも関わらずシッカリとした作りとなっています。

2号の4.5mでも213gと扱い易い重さとなっており、男性であれば4.5mを選択することで、ウキフカセ釣りなどにも十分流用できます。

女性や子供が使うのであれば2号の3.6mを選択すれば、波止際のサビキ釣りで使う分にはピッタリの使い勝手の良い長さです。

 

サビキ釣りだけでなく、ウキ釣りでの使用も考えているのであれば、トップブランドのエントリーモデルがお勧めです。

上記と同じ2号4.5mモデルでも、ダイワ製の磯竿はカーボン含有率89%で自重170gと、軽さと操作性を兼ねた万能竿といえる製品です。

これから本格的に釣りを始めようとしている方が、最初の1本として購入を検討するのに適した価格帯にもなっています。

頑健性も高く、使い勝手が良いので、長く愛用できる製品となってくれるでしょう。

 

参考

初心者向けのコスパの高い磯竿の選び方についても、別途詳しく紹介しています。

>> おすすめロッド~海釣り初心者が選ぶ最初の磯竿~

 

サビキ釣りにお勧めのリール

サビキ釣りでは、ロッドと同じようにリールについても高価な製品は必要ありません。

初心者にも優しい人気の安価なスピニングリールと、サビキ釣り以外でも長く愛用できるエントリーモデルのお勧め製品を、各1点づつ紹介します。

シマノのシエナは、メーカー製のコスパが良くて安いリールの代名詞だった『アリビオ』の後継機で、発売当初から大人気のスピニングリールです。

コスパの良い入門者向けのスピニングリールとしてはもちろん、ある程度釣りを経験してきた釣り人にとっても、納得の性能を有します。

ギア比5.0、最大ドラグ力(kg):8.5は大物釣りにも対応でき、ローラーベアリングだけでなく、ボールベアリングが3つ組み込まれ、滑らかで軽い巻上げ性能も快適です。

3号150mのライン付きで3,000円台と、何よりも圧倒的なコストメリットが最大のポイントです。

糸付きなのでラインを別途購入して巻く必要もなく、そのまますぐに釣りを始められるというのは、やはり初心者さんにとっては嬉しい仕様だと言えるでしょう。

 

ダイワの20レブロスは、上記のモデルだけでなく、いずれのリールサイズにおいても、コスパ最強とも言われる超人気のスピニングリールです。

様々な釣りに使えるエントリーモデルの万能リールで、製品選びに迷ったら20レブロスを購入すれば、まず後悔することはありません。

ここでは、サビキ釣りにベストな2500番の紹介で、ギア比5.3(最大巻上長75cm)、最大ドラグ力10.0kg、ベアリングはBB/ローラーが4/1で、巻上げ性能も抜群です。

エントリーモデルでも、基本的なダイワテクノロジーが組み込まれた製品となっているので、長く愛用できることは言うまでもありません。

 

参考

初心者向けのコスパの高い安価なスピニングリールの選び方についても、別途詳しく紹介しています。

>> 安いリールはコスパ良し!初心者向けおすすめスピニングリール

 

おすすめのサビキ仕掛け

サビキについては、これを使えば間違いないというものはなく、使用する環境や条件によって、適切な仕掛けは変わってきます。

ここでは、管理人として比較的汎用的に使えると思う製品を3つだけ紹介します。

まずは、スキン系からコマセ(アミエビ)との相性が良く、実績の高いピンクスキンの『Hayabusa(ハヤブサ)のリアルアミエビ』です。

釣り場の状況を問わず幅広く使える、6本針のベーシックな製品で、精工に作られたアミエビが魚の見切りをうまく躱します。

ラインナップの中で汎用性の高い仕様は針が6号でハリスが1号か1.5号ですが、初夏のターゲットが小さい時期には、4号程度の小針を用いた方が釣果は上がります。

 

次は定番のハゲ皮サビキで、こちらは仕掛け全長が96cmの5本針と、お子さんでも使いやすい仕様の製品を紹介します。

釣り針のカエシが無く安全性を考慮された製品で、お子さんの万一の針刺し事故でも大事になることはありません。

がまかつのハゲ皮サビキは、シーズンを問わず使える印象が強く、お子様向けの製品も多く販売されています。

先の製品と同じように、ラインナップの中で汎用性の高い仕様は針6号・ハリス1号ですが、初夏のターゲットが小さい時期には、4号程度の小針を用いた方が釣果は上がるでしょう。

 

最後はシーズン序盤に使うことが多い豆アジ用のサビキです。

釣れるサイズが10cm未満の豆アジであれば、通常のサビキでは食いが悪く、魚は居るのに釣れないということも起こり得ます。

隣の釣り人さんは釣れているのに、自分のサビキは釣れないという典型的なパターンの一つです。

対象魚が豆アジや豆サバ、小イワシの場合は釣果が全然変わってくるので、必ず豆アジ用のサビキは持参しておきましょう。

 

以上で、サビキ釣りの仕掛けと釣り方のコツについての紹介を終わります。

サビキ釣りは海釣りの中では最も釣果を得やすい釣りで、初心者のうちにアジ、サバ、イワシなどの青魚を釣ることで、釣りの楽しみを知る人も少なくありません。

また、釣った魚を持ち帰って美味しく頂けるというのも、この釣りの嬉しい点ではないでしょうか。

ファミリーフィッシングの場合は、魚嫌いのお子さんが、自分が釣った魚ということで、魚を食すようになってくれれば一石三鳥にもなるかもしれませんね。

サビキ釣りの経験がない方で、本記事を見て興味がわいた方には、是非ともこの面白い釣りを経験してみて欲しいと思います。

 

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