12月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方

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12月の堤防釣りで釣れる魚

ここでは12月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方について紹介します。

海釣りにおいて釣果がグッと上向く秋のベストシーズンにうまく釣行に出ることができましたか。

9月後半から11月初旬までは海釣りを楽しむには最高の時期ですが、台風や長雨も多く、休日に釣行に出られないことが多いのが実情です。

12月に入ると冬の訪れを実感する日も増え、海水温も日々下がり続けることから、堤防釣りでは魚影も徐々に薄くなってきます。

日の出・日の入り時間の兼ね合いもあり、朝夕のマズメ時の時間は短く、沖向きの釣り場では波風も強くなる日が増え、釣り環境として厳しい地域も少なくないでしょう。

都市部でもファミリーフィッシングを楽しむ家族の姿は消え始め、釣り人の多くは年内一杯でシーズンオフに入る、12月の堤防釣りはそんなシーズンだと言えます。

それでは、11月に比べると対象魚は少しばかり絞られてきますが、12月に狙えるおすすめのターゲットと釣り方を紹介します。

目次

12月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方

12月はその年の寒暖差の違いで釣果が変動しやすい月度ですが、前半と後半でも釣り難しさが変わる時期です。

また、日本国内とは言っても地域によって気温と海の状況はずいぶんと変わります。

ここで紹介する内容は、あくまで管理人が暮らす近畿の太平洋側を基準とした紹介になりますので、その点はご了承下さい。

【メバル】晩秋から初冬のメバルは年に2回の爆釣チャンス

晩秋から初冬はメバル釣りの好機
晩秋から初冬はメバル釣りの好機

11月にシーズンインを迎えるメバルは、12月の水温の低下とともに適水温に近づいてくると、グッと活性が上がります。

真冬の1月、2月に産卵を控えたメバルは、晩秋から初冬のこの時期に荒食いすることが多く、大釣りになることも珍しくありません。

ただし、12月に釣れるメバルは、大小様々な個体が入り交じるのが特徴で、釣り場やポイント選びが重要になります。

11月頃から沖の深場から接岸してくるメバルは、12月に入っても少し水深のあるストラクチャー付近についていることが多いので、少し深めのレンジを探るのが良いしょう。

おすすめの釣り方としては、メバルは基本ナイトゲーム(夜釣り)になりますが、エサ釣りでは活きエビを使ったエビ撒き釣りで、マキエを切らさないようにシモリから浮き上がらせて釣りましょう。

また、ルアーフィッシングでは、定番のジグヘッドにワームのメバリングでレンジを探るのが手堅いです。

ただ、プリスポーン(産卵前)の時期はメバルプラッキングに適した時期でもあるので、メバルのライズが確認されたら、小型のプラグでトップウォーターの大物を狙うのも面白いです。

メバルについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【アジ】サビキ釣りは難しくなるも、アジングはグッドシーズン続く

12月シーズン終盤のアジは良型期待
12月シーズン終盤のアジは良型期待

堤防釣りのNo.1人気ターゲットのアジは、6月頃からの豆アジに始まり、夏場に小アジとなり、ひと夏を越して秋に大きく成長した姿になります。

夏から秋口にかけてアミエビというエサを使ったサビキ釣りで爆釣するアジは、アジングやジグサビキといったルアー釣りでも釣果は大いに期待できます。

ただ、数釣りよりもサイズを重視するアジンガーにとっては、秋口までの獲物は少々物足りなかったというのが正直なところでしょう。

そんなアジも12月に入ると水温の安定した沖の深場へ移り、堤防釣りでは水温が高めで安定した場所を除けば、日中の回遊がほとんどなくなります。

釣果が上がるのは夜がメインで、数は少ないながらも20cmを超えるサイズが狙えるようになります。

こうなると、秋のハイシーズンで盛り上がったファミリーフィッシング中心の数釣りは終了し、ワンサイズ上を狙った夜釣り師やアジンガーの出番と言えるでしょう。

おすすめの釣り方は日中、夜間を問わずエサ釣りなら投げサビキやカゴ釣りになり、12月も後半になるほど、水深の深い沖目でなければ釣果を出すのが難しくなります。

夜釣りで水深のある釣り場であれば、回遊頻度は少なくアジの群れそのものも大きくはないですが、まだ足元のサビキ釣りでも釣果を得られるケースはあります。

アジングではジグヘッドを使ったソフトルアー(ワーム)がベースですが、狙いはボトム付近になるので、小型のメタルジグなどを使うのも良いでしょう。

なお、常夜灯がともる釣り場やポイントでは、12月は引き続きアジの回遊が見込めるので、釣り場の水深や狙う棚が限定されるということは少ないでしょう。

アジについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【クロダイ(チヌ)】引き続き良型サイズが狙える初冬のチヌ

海が荒れても釣果が期待できる黒鯛(チヌ)
海が荒れても釣果が期待できる黒鯛(チヌ)

厳寒期を除いて周年釣れるクロダイ(チヌ)は、日々気温が下がる12月でもまだまだ釣果の方は期待できます。

10月、11月の台風や雨が多い時期に比べて水が澄みやすい冬の海は、クロダイの警戒心を緩める濁りが入るケースが少なくなり、爆釣する機会は減ります。

ただ、12月はまだまだ水温も下がり途中で、多少海が荒れても釣果に与える影響が少ない魚であるチヌは、年内なら釣果は十分に期待できます。

12月に釣れるクロダイは、数釣りは期待薄ながら、ヒットすれば40cmアップのサイズが多く、春の乗っ込みに続いて大物を狙える時期だと言えます。

この時期になるとエサ取りも少なくなることから、紀州釣りのように刺し餌を守る必要も少なく、おすすめの釣り方はスタンダードなフカセ釣りが良いでしょう。

ただし、遊泳層は底付近になるので、上層まで浮かせるのは難しく、棚設定は深めにするのが基本です。

なお、夏場のチニングとは違い、ルアーマンにとっては日々釣り難しくなっていく時期です。

温水排水のある水温の高い特殊ポイントや、汽水域の河口付近で行うラバージグなどを除けば、釣果は伸びない時期に入り始めます。

クロダイについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【アオリイカ】エギング厳しくも、泳がせのヤエンは良型の釣果続く

ヤエン釣りが良い12月のアオリイカ
ヤエン釣りが良い12月のアオリイカ

10月、11月の数釣りとしてはベストシーズンを迎えていた新子のアオリイカですが、12月に入るとグッとアタリは減ります。

ただし、秋に大きく成長したアオリイカは、この時期になると1kgを超えるものが出るため、魅力ある釣りが楽しめます。

新子の時期のように見えイカはいなくなるのでサイトフィッシングは楽しめず、堤防釣りではポイントはある程度水深のある沈み根やシモリ周りに限定されてきます。

磯が隣接するような岩礁帯が近くに広がる釣り場に焦点を絞って、釣行に出掛けるのが良いでしょう。

12月という時期を考慮すればエギングは難しくなり、人気の釣り場でもエギンガーはほとんど姿を消します。

釣果を出しやすいおすすめの釣り方は、専ら生きエサであるアジを泳がせるヤエン釣り1本になります。

ただし、12月はポイント次第でアジを釣って確保するのも難しくなる時期なので、最低限の数は釣りエサ店で購入して持ち込む方が無難です。

アオリイカについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【メジナ(グレ)】12月は堤防釣りで良型を狙えるチャンス

堤防釣りでも良型狙える12月のグレ
堤防釣りでも良型狙える12月のグレ

メジナ(グレ)は一応ほぼ周年釣れる魚で、磯釣りでは晩秋から春が最盛期です。

グレといえば冬が本番の上物というイメージだと思いますが、堤防釣りでは春先から初夏に数釣りが出来ます。

ただ、暖かい時期は木っ端グレと呼ばれる20cm前後が主体で、30cmを超えるサイズのグレを狙うには波止釣りでも寒が入り始める12月が狙い目です。

なお、尾長(オナガ)はベストシーズンが異なり、外洋性も強くサイズが上がると潮通しの良い沖磯に出ていくので、堤防釣りで狙える良型は、内湾に居着くケースも多い口太(クチブト)になります。

いずれにしてもグレは潮通しの良い岩礁域を好む魚なので、サイズアップする12月のグレを狙うなら、釣り場とポイント選びは重要です。

おすすめの釣り方は特になく、季節柄エサ取り対策もほとんど必要としないので、一般的なフカセ釣りや全遊動の釣りで良いでしょう。

グレが良く釣れる時期については別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【カレイ】数・サイズともに好調続く12月がベストシーズン

12月にベストシーズンを迎えるカレイ
12月にベストシーズンを迎えるカレイ

11月頃から数釣りが可能になるカレイは、12月のスポーニング(産卵時期)の時期を迎え、数・サイズともに最も期待できるベストシーズンに突入します。

産卵前のカレイは体力を養うために荒食いするので、他の釣りをしていても時折大型がヒットしてくる時があります。

その理由として、晩秋から初冬にかけてのカレイは、潮流の速いエリアよりも港内の潮の緩いエリアにたまることが多いためです。

12月のカレイは、釣り場によっては遠投ではなくチョイ投げなどでも十分釣れるので、近投も含めて探るのが良いでしょう。

逆に12月を過ぎて1月に入ってくるとほとんどの個体は産卵を終えてしまい、こうなると活性が一気に下がりエサを食べなくなります。

冬の対象魚でありながら1月~2月は一時的に釣り難しくなるので、カレイの数釣りを楽しむのであれば、12月中に出掛けるようにしましょう。

おすすめの釣り方は、上記のように投げ釣りだけでなく、ちょい投げや引き釣りなど、遠近同時に試してみるのが良いでしょう。

カレイについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【アイナメ】寒を迎えて一気に最盛期を迎えるロックフィッシュ

12月にシーズンインを迎えるロックフィッシュのアイナメ
12月にシーズンインを迎えるロックフィッシュのアイナメ

根魚(ロックフィッシュ)は水温が低下する冬が本番というイメージをお持ちかと思いますが、その代表格がアイナメです。

周年釣果が期待できる北海道や東北などを除けば、一般的な堤防釣りで大型のアイナメを釣るのはなかなか至難です。

それゆえ、釣行に出る時期は重要な要素の1つになりますが、11月頃から産卵のために接岸するアイナメは、12月に良型をターゲットとして狙える最盛期を迎えます。

多くの魚に共通して言えることで、牝は産卵を終えると活性は下がり動かなくなるので釣り難しくなりますが、アイナメの場合は雄も卵を守るために根から離れなくなるので同じように釣り難しくなります。

おすすめの釣り方は時間帯によって変わりますが、朝夕のマズメ時はアイナメも良く動くので通常の投げ釣り、日中は根に入りやすいのでブラクリなどを使った探り釣り(脈釣りや穴釣り)が良いでしょう。

アイナメは昼行性の魚で、日中でもそれほど釣果は落ちないので、寒い日の昼からの釣りに丁度良いかもしれません。

アイナメについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ

【カサゴ】周年釣れる対象魚も寒くなる12月からが本番

寒が入りサイズアップするカサゴ(ガシラ)
寒が入りサイズアップするカサゴ(ガシラ)

カサゴ(ガシラ)は周年釣れる魚ですが、夏場は小さな個体が多く、水温の下がる秋(11月頃)からがサイズアップし面白いターゲットになります。

本来カサゴの適水温は20℃で、もう少し暖かい時期の方が活性は高いのですが、暖かい時期には良型のカサゴは沖に出てしまっており数が少ないです。

浅瀬で産卵するカサゴは、11月頃から良型が接岸し始めるため、12月のカサゴは数・サイズともに期待できるハイシーズンに入ります。

ただし、メスは抱卵している個体も多く、その成長の遅さ(20cmになるのに3年~5年)を考えれば、リリースしてやりたい気持ちもあり、お土産はその日の釣果との相談になりそうです。

初心者でも手軽に釣果を得やすいカサゴは、岩場を狙った釣りであればどのような釣り方でも釣れますが、最も手堅いのは穴釣りや際釣りなどの探り釣りと、ソフトルアーを使ったガシリングになるでしょう。

カサゴについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ

12月の堤防釣りのターゲット【その他】

その他にも、12月の堤防釣りで釣れる対象魚はたくさんいます。

以下で紹介する魚はシーズン終盤となる魚ばかりですが、箇条書きに一言だけ添えて紹介しておきましょう。

【タチウオ】

堤防釣りの太刀魚ではシーズン終盤で、水温が落ちると接岸するタイミングは短く数釣りは難しくなりますが、良型(ドラゴン)に出会える率は上がります。大阪湾の湾奥の釣り場のように、回遊の時期が遅れてやってくる釣り場では、引き続き夜間に釣果が期待できます。

太刀魚についての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ

【サヨリ】

12月のサヨリは、穏やかな大阪湾内ではまだまだ本番中で、30cmオーバー(閂)が狙えるチャンスが続いています。朝マズメが終わる頃から日中にかけて狙えるので、サヨリ狙いであれば朝一番の寒い時間をさけて釣りに出掛けられます。

【カワハギ】

12月のカワハギは水温の低下とともに沖へ出ていくので、折角の旬の到来ながら、堤防釣りではシーズン終盤になります。ただし、数釣りは難しくなりますが、釣れるとサイズは期待できるので、水深のある釣り場では11月に引き続きメインで紹介しても良いほど人気のターゲットです。

カワハギについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ

【シーバス(スズキ)】

12月のシーバスは釣り難しい時期ですが、産卵前の大型の個体が釣れることもあり、これらはコノシロやサヨリなどのベイトが集まる河口に集まる傾向があります。港湾部でも釣れるのですが、その大半は産卵に関与しない30cmまでのセイゴクラスであり、ルアーの対象としては役不足となります。

シーバスについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ

【タコ(マダコ)】

初冬のタコは掛かれば1kgや2kgに及ぶ大物タコということで、生粋のタコ釣り師にとっては狙い目となるシーズンです。ただし、ボウズ覚悟の釣りになるのは必至なので、この時期の堤防釣りでタコ釣りを楽しむ方は少ないです。

タコについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ

【イワシ】

サバやアジなど同じ小型の青魚の中でイワシは最も冷水に強く、12月でも普通にサビキ釣りで釣ることができます。初冬のイワシは大羽や中羽の良型のイワシが釣りやすい時期ですが、イワシが接岸する釣り場選びがポイントになるので、イワシを狙うのであれば釣果情報に頼って釣れている釣り場へ出向くのが良いでしょう。

以上で、12月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方の紹介を終わります。

海釣りにとって12月はシーズンオフ前の最後のチャンスで、例え気温は低くても海水温はまだまだ下がりきっておらず、釣果もそれなりに期待できます。

ロックフィッシュを中心に、この時期に本番を迎える魚も多く、五目釣りも十分に可能です。

ただし日によっては、かなり冷え込む時間帯もあるので、シッカリと防寒対策をして、今年度の釣り納めに出掛けましょう。

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地域によって対象魚のシーズンにはズレがありますので、12月の前後となる11月と1月の対象魚も参考にどうぞ。

11月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方

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これから迎える冬に狙えるターゲットもまとめて紹介しています。

冬の堤防釣りで釣れる魚~釣果で寒さをぶっ飛ばせ!

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【メバル】釣れる時期と時間、釣れる場所

【アジ】釣れる時期と時間、釣れる場所

【クロダイ(チヌ)】釣れる時期と時間、釣れる場所

【カサゴ(ガシラ)】釣れる時期と時間、釣れる場所

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【グレ(メジナ)】釣れる時期~波止グレのシーズン表~

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【アイナメ(アブラメ)】釣れる時期と時間、釣れる場所

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