ここでは5月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方について紹介します。
気候の良い春を迎え、新年度の4月から新しい趣味として海釣りを始めた初心者さんも多いと思います。
ただ、釣りの種類によってはなかなか思うような釣果が得られないケースも多かったことでしょう。
堤防釣り(波止釣り)を楽しむ釣り人にとって、シーズンインとも言える4月は、魚の種類によっては最も大型の釣果が出る時期です。
その反面まだまだ海水温は上昇しきれず、安定した釣果を得るのが難しい時期でもあります。
そして5月を迎えるとゴールデンウィーク(GW)の大型連休も手伝って、ここから一気に釣り人の数は上昇します。
5月は気温の上昇とともに、海水温もそれなりに高くなってくることから、沖に出ていた魚も本格的に接岸し始め、魚の活性は日々高まってきます。
いよいよファミリーフィッシングもシーズンインとなりますが、正確に言えばファミリーフィッシングが本番を迎えるのはもう少し先になります。
釣果にバラツキが出やすい5月ですが、この春のシーズンに釣れる魅力ある魚は多く、様々な釣り方が楽しめる時期とも言えます。
5月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方
年々進む温暖化や異常気象の発生に伴い、近年では5月の最高気温が30℃を超える日も珍しくなくなりました。
魚の活性と海水温は密接に関与していますが、5月から6月に向けての海中環境は、15℃から20℃に向かって日々上昇を続けます。
堤防釣りの対象魚にとって、大抵の魚の適水温はこの範囲が含まれているので、釣り環境としては条件が整ってくる時期だと言えます。
ただし、魚は一部の魚種を除き、堤防や護岸の近辺に付いている訳ではなく、沖の深場に出たり回遊したりします。
例えば、沖の深場での越冬の理由を上げると、水温が低くなりやすい浅場の厳しい棲息環境を避けるため、沖で産卵を行うため、ベイト(小魚などのエサ)を求めて移動する等が主な原因です。
季節性で考えれば4月から5月にかけては、水温の上昇に伴い、上記の要因の逆転現象が起こり、港湾内の身近な波止場へ魚たちが接岸してくるケースが増えます。
5月後半以降はこの傾向が顕著になり、沖の深場に出る機会も少なくなれば、堤防釣りにとっては最も好ましい状況になり、必然的に釣果が伸びるということになります。
現実的にはもう少し付け加えて、新子(稚魚の中でも生まれて1年以内の小魚)から2年物が接岸し始めれば湾内に居着くものが多くなり、これを狙った大型の魚も港湾内に留まる時間が長くなりますので、このタイミングが最も数釣りが期待できる時期と言えます。
もちろん、これらの条件は魚種によって変わりますが、前述のように、多くの魚種にとって5月以降の水温は、適水温に入ってくる時期ということになります。
それでは、改めて5月に狙えるおすすめのターゲットと釣り方を紹介します。
なお、寒流の影響を受ける日本海側と、暖流の影響を受ける太平洋側では、ずいぶんと釣り環境も違います。
ここで紹介する内容は、あくまで管理人が暮らす近畿(もっと言えば太平洋側)を基準とした紹介になりますので、その点はご了承下さい。
【シーバス(スズキ)】初心者に嬉しいデイゲームでも釣果が出る時期!!
シーバス(スズキ)は適水温が10℃~28℃と幅広く、堤防釣りでは周年釣れるターゲットですが、5月は初心者でも大いに釣果が期待できる好シーズンです。
その理由の一つは、4月までのシーバスは、基本的にバチ抜けが発生するナイトゲーム(夜釣り)が主体ですが、5月に入ると昼間でもベイトが活発に回遊し始めます。
朝夕のマズメ時でも活性が高まり、デイゲームが主体となるシーバスフィッシングを始めたばかりの入門者さんや初心者さんでも、釣果が得やすくなります。
ただし、良い事ばかりではなく、釣り場によってはシーバスの活性が高いフィールドが絞り辛くなるという難点も出始めます。
まだ水温の低い3月までは河口に、4月からは河口とバチ抜けの発生する港湾部にポイントを絞っていれば釣果は期待できましたが、5月に入ると河川に遡上する個体が出始めます。
シーバスの釣果はベイトを読むことが大きなポイントになりますが、4月に入るとイソメやゴカイ類のバチ抜けと、ハクやシラスを含めたマイクロベイトが同時に発生する時期になります。
更に5月になれば稚鮎などが河川を上がり始めるため、水深のある河川ではこれを追って遡上するシーバスが出てくるのです。
産卵後の体力が十分に回復し、水温の上昇やベイトの発生と好条件が重なりシーバスの活性は最高潮を迎えますが、様々なフィールドへ散りじりになってしまえばポイントごとの絶対数は下がります。
5月のシーバスを数釣ろうと思えば、実績の高いポイントとフィールドを読む力、ランガンも含めて経験値がものをいうかもしれません。
ただ、前述のように気候が良くトラブルなく釣りやすいデイゲームでも楽しめるので、まだほとんど釣果を得たことがない初心者さんなどには、最もお勧めできる釣行時期かと思います。
なお、この時期になると2月頃から始まるイソメやゴカイ類などのバチ抜けは本格化していますが、同時にシーバスも遊泳力は完全に回復しているので、バチ類を荒食いするいわゆるバチパターンに拘る必要はなくなってきます。
おすすめの釣り方として、エサ釣りでは朝夕マズメ時のエビ撒き釣りが有効です。
ただい、バチやマイクロベイトが多い時期という事で、エビへの反応が悪い釣り場やタイミングもあります。
夜釣りでは、イソメの房掛けを使った定番の電気ウキ釣りやブッコミ釣りで引き続き釣果が期待できるでしょう。
ルアーフィッシングでは、春でも4月まではタダ巻きで良いのでとにかくスローに引く事が重要でした。
ただ5月に入るとマイクロベイトもサイズアップし、イワシやコノシロ等も出てきますが、先に書いたようにシーバスの体力もベイトを追いまわせるほど十分に回復しています。
ジャーキングほどの波動の強い動きや早巻きは不要ですが、ストップアンドゴーやトゥイッチを入れるなど、ルアーに少し動きを与えるのは効果的です。
なお、活性の上がる時期だけにトップで狙いたい気持ちはありますが、ボイルが出ていないのであれば、レンジは幅広く探りたいところです。
引き続き底バチもあるので、ボトムはジグヘッドにワームや小型のバイブレーション、中層ではベイトにマッチする小型のシンキンやリップレスミノー、トップでは80mm~100mmのミノーを用意しておきましょう。
ランカークラスのヒットも期待できる時期ですが、ベイトのサイズを考えるとビッグベイトは不向きで、一撃必殺は狙えても釣果が出る率は格段に下がるといういうことは意識しておいた方が良いかもしれません。
この時期に限れば釣り場次第では、エサ釣りよりもルアーフィッシングに利があるため、ルアーマンにとって5月は積極的に釣行に出たいタイミングだと言えるでしょう。
シーバスについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ
【メバル】シーズン終盤でピークを迎えるメバル
春告げ魚と呼ばれるメバルは、産卵後の体力を取り戻した3月~5月の春に釣果が得やすい魚で、5月はシーズン後半になりますがピークを迎えると言っても過言ではありません。
寒さの強い厳冬期でも釣果が出るロックフィッシュのメバルは、おおむね冬の魚というイメージもありますが、実はその適正水温は幅広く25℃程度までなら十分に釣果が期待できます。
4月に続き5月は更なる活性の上昇が望め、数釣りも可能な時期となります。
5月は夜光虫が出始める時期で、夜光虫の発生の度合いが強いとメバルは釣れないと言われますが、この時期では一概にそうとは言い切れません。
活性の高いメバルはバチやアミ、マイクロベイトなどのベイトを積極的に追い回しており、小型だけでなく良型のメバルの動きも最高潮だと言えます。
30cmを超える尺メバルが最も期待できる時期で、雨や風などで荒れ気味の日を除けば、水温の上昇に伴い、積極的にライズが見られます。
小型で数を稼ぐのも良し、大物を狙うのも良しのベストシーズンだと言えるでしょう。
この時期のおすすめの釣り方ですが、エサ釣りでは日中、夜釣りともに安定の釣果をもたらす活きエビを使ったエビ撒き釣りが主流です。
ただし、この時期(4月~5月)はシラサエビの産卵時期にあたり、エビが深場へ落ちることで水揚げ量が減るタイミングと被ります。
例年4月~6月にかけてはシラサエビ(ブツエビも含めて)が入手困難になるため、エビを多量に消費するエビ撒き釣りには不向きだという現実があります。
シラウオの出荷も終えており、地域によってはゴカイ類を使った夜の電気ウキ釣りや、日中では穴釣りや胴突き仕掛けを使った探り釣りに限定されてしまうかもしれませんね。
上記の理由もあり、この時期に限って言えば、先のシーバスと同様、メバルについてもルアーフィッシング(メバリング)を楽しむ方が得策かもしれません。
特に小型のミノープラグ(マイクロプラグ)やシンキングペンシルを使ったプラッキングが面白い時期で、表層から中層までの浅目のレンジを積極的に攻めるのが高確率で当たります。
反応が悪ければ、定番のジグヘッドにワームのメバリングに切り替え、コチラも同様に表層からミドルレンジを攻めてみるのが良いでしょう。
プラッキングを楽しむにしろ、ワームフィッシングで堅く狙うにしろ、5月はメバリングの初心者さんでも、比較的簡単に釣果が出せる時期です。
これからメバルを始めようと考えている初心者さんは、この時期を逃さず積極的に釣行に出てみることをお勧めします。
メバルについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ
【クロダイ(チヌ)】5月は大型が一息つくも、引き続き釣果は期待できる
クロダイ(チヌ)は堤防釣りでは周年釣れるターゲットの代表格ですが、4月に引き続き5月も十分な釣果が期待できるタイミングです。
3月後半から4月の前半に訪れる春の乗っ込みは、年無クラス(50cm)の大型も期待できるベストシーズンでしたが、5月はこれに代わって徐々に数釣りが可能になってきます。
夏から秋口にかけての数釣りには及びませんが、エサ取りの兼ね合いや活性の高さを考えれば、40cm以上の良型を狙うには春の方が向いているかもしれません。
乗っ込みでは潮通しの良い磯場に隣接する堤防や海藻が茂る場所、沈み根が多い場所などがポイントになりましたが、この時期になると潮の流れの緩い港湾内でも釣果が期待できます。
もともと堤防釣りのクロダイは、ある程度の水深と潮の変化のあるポイントを狙うのが良いのですが、この時期になるとその傾向が強まってきます。
浮き上がるチヌを釣るフカセ釣りから、紀州釣りやエビ撒き釣りなど多彩な釣り方が楽しめる時期へと変わってきます。
それ故、この時期のチヌの釣り方として、おすすめのエサ釣りを挙げるのは難しいですね。
最もスタンダードなウキフカセ釣りでは、高水温期に多いエサ取りもまだそれほど増えていないこともあり、安定した釣果を得やすく、また、レンジを底に絞った紀州釣りでは爆釣もあり得ます。
また、先に紹介したスズキ(ハネクラス)を狙いつつ、チヌの釣果も期待できるエビ撒き釣りも面白いでしょう。
波止際の落とし込み釣りにはまだ少し早いのですが、コチラも気の早いチヌ師にとっては5月はシーズンインだと言われるかもしれません。
チヌは初心者さんをはじめ、多くの釣り人にとって奥深い魅力を持つ大人気のターゲットです。
新しい釣りを始めたい方には、5月のチヌは夏本番へ向けて新たに取り組みを始める、ちょうど良い時期とも言えます。
また、チニングを行うルアーマンにとっても、いよいよ数釣りが期待できる時期になりますね。
水深の浅い場所で行うことが多いチニングでは、どうしても水温の上昇が不可欠になります。
冒頭に挙げたように、この時期になると水温も20℃近くになり、狙えるポイントは河口や水路に限らず、堤防やサーフでも釣果が期待できるようになります。
定番は夜釣り(ナイトフィッシング)でラバージグを使ったボトムのズル引きになります。
水温の低い時期に比べ、橋脚周りや障害がある場所などリスクのあるポイントを攻める必要は少なくなりますが、釣果を伸ばすためには変化のあるポイントを積極的に攻めましょう。
また、シーズン本番にはもう一息ですが、ペンシルやポッパーなど表層で反応が出る機会が増えてきます。
こちらは日中のトップウォータープラグではまだまだ厳しいので、夜明けのタイミングを狙い打つのが良いでしょう。
クロダイについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ
【アオリイカ】産卵前の大型が期待できる春イカシーズン続く
アオリイカの寿命は一年と短く春先に産卵シーズンを迎えるため、この春の時期に大物の親イカが釣れるのが特徴です。
3月後半頃から始まる春のアオリイカシーズンは、4月にベストシーズンを迎え、5月一杯は引き続き大型の期待が出来ます。
6月に入って梅雨時期になると、産卵と真水を嫌う特性からパッタリと釣れなくなるため、5月のアオリイカはキロアップの大物が狙えるシーズン終盤になります。
ただし、良好なシーズンと云えども、他の堤防釣りのターゲットと比べてアオリイカはどのような釣り場でも釣れるという訳ではありません。
特に堤防釣りでは数釣りが出来る秋イカと違い、港湾内では水質が十分にクリアで、十分な藻場がなければ釣果は期待できません。
堤防釣りでの基本的なポイントは、穏やかな港湾内で磯が隣接する波止や、ホンダワラやアマモなどの藻場が豊富な大き目の砂利があるサーフに隣接する波止に狙いを付けるのが良いでしょう。
5月のアオリイカのおすすめの釣り方は、エサ釣りであればアジを泳がせるヤエン釣りです。
秋とは違って春はエサとなるアジを自ら釣って確保するのが難しいので、15cm~18cmサイズを最低でも3匹は事前に購入してから釣り場に入る方が良いでしょう。
また、ルアーフィッシングの中で大人気のエギングは、波止ではエサ釣りに比べるとヒット率は悪くなりますが一応の釣果は期待できます。
前月にも紹介しましたが、エギングではアジの泳がせに比べて、よりシャローのウイードエリアを攻められるという利点があります。
使用するエギのタイプは、スローシンキングのシャロータイプとノーマルのエギで、サイズは4号をベースとして3.5号も用意しておくというので良いでしょう。
秋のランガンのようにポイントを移動して拾っていくのではなく、ここぞと言うポイントで雄雌ペアが入ってくるのを、カラーローテーションしながら待ちましょう。
春イカを仕留めるのは簡単ではありませんが、キロアップのアオリは1匹釣れば勝ちです。
ボウズが続くリスクも大きいターゲットですが、根気強く粘って価値ある1杯を仕留める、そんな楽しみ方もまた釣りの醍醐味と言えるでしょう。
アオリイカについては別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ
【イワシ】カタクチイワシが釣れ始めたらファミリーフィッシングもシーズン開幕
イワシは釣り場次第で周年狙えるターゲットなのですが、やはり冬季は接岸する機会が少なくなります。
堤防釣りで釣れるイワシには、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシと3種類がいますが、このうちマイワシは比較的釣期の長い魚です。
『4月に釣れる魚』ではマイワシの紹介をしましたが、5月はカタクチイワシも釣れ始める時期になります。
春のマイワシは中羽イワシ(15cm~20cm程度)や釣り場次第では大羽イワシ(20cm~25cm程度)といった良型が釣れるのが特徴ですが、カタクチイワシはもう少し小型になります。
カタクチイワシの産卵期は春から秋と長く、寿命も3年ほどであるため、釣れる時期や場所によりサイズはバラバラですが、春に接岸するカタクチイワシは概ね10cm程度の小物が多いです。
この時期になるとフィッシュイーターのベイトとして見られるシラスも、そのほとんどはカタクチイワシの稚魚です。
カタクチイワシはイワシの種類の中では最も漁獲量が多い魚ですが、その旬は2月~5月であり、他のイワシと違って5月のターゲットとしての魅力があります。
調理法次第では骨を含めて食べられ、食味も非常に美味しい魚なので、これが釣れ始めると釣り場は大賑わいになります。
そうは言っても、この時期のイワシ釣りは不安定な要素も強く、夏から秋口のように日中でも時間を問わずに釣れるというようなことはほとんどありません。
朝夕のマズメ時のいずれかのタイミングは外さないようにし、なるべく周囲にイワシ狙いでマキエをしている釣り人の近くに釣り座を構えましょう。
おすすめの釣り方はサビキ釣りですが、カタクチイワシはアジやマイワシと違って、より護岸沿いを周遊する性質が強い魚なので、足元を釣る通常のサビキ釣りで十分です。
魚のサイズは小さいので使うサビキ仕掛けは大きくても4号までとし、それでも食いが悪いようなら1号や2号の豆アジ用の仕掛けを使用しましょう。
せっかく波止際を周遊しているのが確認できても、この時期のカタクチイワシは群れが小さく活性が低い場合が多いので、このようなケースでは食いの悪い仕掛けで粘っても釣果は見込めません。
サビキの種類を替えたりやサイズを小さくするなど、仕掛けの交換が必要になるケースも多いので、必ず複数のサビキ仕掛けを用意しておきましょう。
5月後半からは豆アジも釣れ始めるので、シーズン序盤でのサビキ釣りでは、必ず豆アジ用のサビキを用意しておきましょう。
5月の堤防釣りのターゲット【その他】
その他にも、5月の堤防釣りで釣れる対象魚が多くいます。
5月は釣り向きの気候ですが、メインターゲットとして絞れるものは少ない時期かも知れません。
ただ、様々な魚種が釣れ始める時期でもあり、その他扱いで紹介する対象魚は多くなります。
その他の5月に釣れる魚
【アジ】
5月に入ると湾内に居着いていた良型のアジも、安定的な釣果は期待できず釣り難しくなります。ただし、5月後半になると沖堤防や潮通しの良い沖向きの波止など、早いところでは豆アジが釣れ始めます。豆アジが釣れ始めると、車の横付けが出来る人気の防波堤は、釣り人で一杯になるので、早めの釣り場入りを意識した方が良いでしょう。
アジについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ
【キス】
今回メインで紹介しようか、その他で紹介しようか迷った対象魚の一つがキスです。非常にファンの多いターゲットで、投げ釣り師さんは春の花見カレイの時期の終了から、そのままキスに転向といったところでしょうか。キスにとっては、待ちに待ったシーズンインとも言える5月ですが、シーズン序盤は大型のキスが狙えるのですが、本格的に釣れ始めるのは5月後半のため今回はサブに回しました。キスは次月の6月からはメインでの紹介となります。
キスについての詳細は別途詳しく纏めていますのでコチラをどうぞ
【コウイカ】
メインとして紹介するには役不足でその他に回しましたが、コウイカにとっては4月に引き続き5月も良型が期待できる良好なシーズンです。アオリイカの魚影が薄くポイントがない地域の方には、砂地ベースのエギングでコウイカをメインターゲットにするのも良いでしょう。
【ヒラメ】
ヒラメは一年のうち春と秋に数釣りが期待できる魚で、水温が上がり始める4月からがシーズンインで、5月も引き続き産卵を控えた大型が狙えるという特徴があります。専門性の高い魚で釣り人さん(アングラー)も少なく、サーフでの釣りが多いのでサブでの紹介としていますが、5月はメインで取り上げても好シーズンの魚です。堤防釣りではある程度水深のある釣り場で、遠近問わずアジを泳がせていると、初心者でも意外と釣れることがあります。
【カサゴ(ガシラ)】
カサゴは周年釣れる魚の代表格で、特筆すべきこともなく毎月釣れる魚として記載できるターゲットなので、今月はサブでの紹介としました。ただし、5月に入って水温が上がってくると、15cm程度までのリリースサイズの子ガシラが増えてきます。
カサゴについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ
【ツバス】
ベイトとなる豆アジやカタクチイワシが接岸し始めることで、いよいよ大型の青物もシーズンインです。ただし、この時期に釣れるのは30cm程度のツバスがほとんどなので良型は期待薄ですが、タイミングが合えばツ抜け(二桁釣果)も期待できます。
一応ハマチを中心として釣れる時期や時間帯については、別途詳しく纏めていますので、宜しければコチラをどうぞ
【アナゴ】
実はアナゴもまた真冬の厳冬期を除けば、ほぼ周年釣れるターゲットです。しかしながら、やはり数釣りの本番は夏ということでその他扱いとしています。5月も後半になると夜釣りで比較的釣果を得やすいターゲットになってきます。
【カレイ】
ベストシーズンとも言える4月を終え、水温の上がりが顕著な5月になるとカレイにとっては一気にシーズン終盤に突入します。釣れる対象もイシガレイからマコガレイへと変わり、5月も後半になればなるほど良型は期待薄になるため、カレイを狙って釣行に出る方はなるべく前半のうちに出掛けましょう。
カレイについての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ
【アイナメ】
冬のロックフィッシュの代表で、4月に比べると5月は確実に釣果が落ちます。シーズンと言われるような時期は終わり、特に良型は期待薄で、近畿圏の波止では釣れても20cm程度のものが主になってきます。また、水温が上昇すれば、釣れてもアイナメではなくクジメの釣果が増えてきます。
【タチウオ】
何処でも釣れるという訳にはいきませんが、沖向きのポイントで早いところだとタチウオが出始める時期です。安定して回遊がある訳ではないので、コチラもその他扱いとしました。
太刀魚についての詳細も纏めていますのでコチラをどうぞ
【コノシロ】
外道として扱われるコノシロですが、アジやサバがいなくて釣り物の少ない5月のサビキ釣りでは、ファミリーさんにとっては良い獲物になるかもしれません。
以上で、5月の堤防釣りで釣れる魚とおすすめの釣り方の紹介を終わります。
前述の通り、5月はシーズン本番中のメインターゲットはそれほど多くありませんが、代わりに非常に多くのターゲットが沖目から港湾内に戻って来るタイミングとなり、様々な釣り方が楽しめます。
気候的にも釣りやすい時期なので、これから新たな趣味として海釣りを始める方にもおすすめの時期です。
6月以降、豆アジや小アジが湾内に入ってくると、人気の波止では一気に釣り人が増えます。
あなたがもしこれから海釣りを始める入門者さんなら、無用なトラブルを回避するためにも、今のうちに一足早く釣りを始めて、6月までに少しでも慣れておくのが良いかもしれませんね。
【関連記事】
3月~5月の春の堤防釣りで釣れる魚を纏めた記事も用意しています。
その他、魚種別の特徴や習性、釣れる時期や時間帯などについては、コチラをご参考にどうぞ